タパスの具体的な内容が書いてない本が,結構ある。
サントーシャも,それ自体,修行の結果であり,修行の手段ではないのではないか・・・?
1 清浄(シャウチャ)
心身を清潔にすることで,争いがない。
2 知足(サントーシャ)
必要最小限のもので暮らす,というのが多数である。
【②佐保田103頁】
「生命をつなぐに足るだけのものがあれば満足し,それ以上をあえて求めないという態度である」
【⑤サッチダナンダ240頁】
「知足とは,幸福を求めて外界に赴くことなく,ただあるがままであることである。もし何かが来るなら来るがままにさせる,来なければ来ないでそれも良し。知足とは,好悪のないことである。」
【⑥本山博30頁】
「「足るを知る」つまり己の分を知って,必要以上のものを求めず,生命を養うために必要なものだけで満足することです。」
3 苦行(タパス)
断食や水行,会話や嗜好品を慎むこととするのが多数である。
【③メーレ161頁】
「ヨーガでは,苦難に出会っても実践を続ける能力のことをタパスというのである。」
【⑤サッチダナンダ240頁】
「断食という肉体のタパスによって,余分な脂肪とともに,身体に蓄積された毒を焼く。心のタパスによって,すべての古い印象を焼く。ことばのタパスすなわち沈黙を守ることによって,話すことを抑制する」
【⑥本山博31頁】
「断食をしたり,水の行をしたりすることです。」
【⑦ヴィディヤーランカール125頁】
「定期的に断食(upavasa)を実践したり,感覚的快楽を断つことなどが,全ての宗教で奨励されています。」
4 聖典読誦(スヴァディヤーヤ)
マントラを唱えたり,聖典を研究すること,で争いがない。
5 自在神祈念(イシュワラプファフニーダ)
礼拝するとか,行為を神にささげる,ということで争いがない。
【①ヴィヴェーカーナンダ189頁】
「主へのまったき帰依によって,サマーディは完全になる」
【⑤サッチダナンダ245頁】
「すべてを主,あるいは人類に捧げる生活である」