ヨーガ・スートラの解説本を中心に羅列します。
著者自身がヨガを高度に実践していなければ,誤訳,誤解釈は免れないので,できるだけ,著者自身も最高のレベルに達しているヨギであってほしい。
①「ラージャ・ヨーガ」 スワミ・ヴィヴェーカーナンダ著 日本ヴェーダンタ協会
ラーマクリシュナのお弟子さん。相当の霊的境地にある方の,ラージャヨガ,ヨーガスートラについての解説,という貴重な本。プラーナヤーマなどの記述が厚い。
②「ヨーガ根本教典」 佐保田鶴治 著 平河出版社
ヨーガスートラとハタヨーガプラディピカーが掲載。基本書。
③「現代人のためのヨーガ・スートラ」 グレゴース・メーレ著 伊藤雅之 監訳 ガイアブックス
著者自身がパタビジョイス氏からアシュタンガヨガを習い,高度に実践しているハタヨギ,という貴重な本。ほかの注釈書に何が書いてあるか,という併記が頻繁にされており,参考になる。
④「インテグラル・ヨーガ パタンジャリのヨーガ・スートラ」スワミ・サッチダーナンダ著 伊藤久子 訳 めるくまーる
インドのスワミによるヨーガ・スートラの解説書。平易な文章で読みやすい。
⑤「密教ヨーガ タントラヨーガの本質と秘法」 本山博 著 宗教心理出版
著者自身,霊能力があり,ヨーガも高度に実践している。アーサナの前の手首ほぐしやバンダなど,ハタヨガの技術的な側面も詳しい。
⑥「ヨーガ・スートラ パタンジャリ哲学の精髄」 A・ヴィディヤーランカール著 中島 巖 編訳
著者は,「思考がなくなった」瞬間を経験した,とあるが,どの程度霊的に達しているかは不明。類書と訳が微妙に異なる部分があり,比較すると参考にはなる。