コンテンツビジネスと著作権法の実務

 

 

棚橋祐治 氏 監修。

 

「実務」といいつつ,半分弱が,学者など弁護士以外が執筆しており,よって,理論的な検討の分量が多い。検討そのものは裁判例等を参照してかなりしっかりしているが,髙部本の引用がないなど,信頼性に疑問があるし,そもそも理論を検討したいなら裁判官執筆の本を読めば足りる。

 

具体的にどういう契約書の条項で誰と権利処理すべきか,といったところをもっと厚く記述してほしかった。

 

裁判官の本を読めば足り,この本を参照する必要はないだろう。弁護士や法務関係者の共著ということで,記述の着眼点もバラバラである。