明日から,「ニャーナヨガ」を!
1クラス2828円で始めるにゃ。
RYTみたいな資格,持ってにゃいけど。
勝手にヨガ教えて,大丈夫?
教えて,弁護士センセー。
法的には,かまわんよ。
仮にキミが人間にヨガ教えるとしても。
マジで?
マジで。
なんで大丈夫にゃの?
ヨガって,資格,いっぱいあるじゃん。
「資格がない奴はヨガ教えるな」っていう法律がないから。
ただ,それだけ。
弁護士とか旅行業とかタクシーとか。
やるのに資格や国の許可が必要な業種もあるけどね。
そうでない業種もいっぱいある。
英会話だって気功だって,教えるのに資格はいらん。
ヨガもそう。
なるほどー。
無法地帯なわけですね。
・・・・・そういう,ひねた見方もあるね。
ただ,講師が無資格だと,箔がない。
お客さんが集まらないだろうね。
それもあって,みんな,資格をとるんだろう。
1 基礎知識
この世には,「資格や行政の許可を得なければやってはいけない事業」がいくつかあります。
例えば,医師試験に受からなければ医療行為はしてはいけませんし,司法試験に受からなければ弁護士業務(紛争に介入したり訴訟を請け負って起こすこと)をしてはいけません。無資格者がそれらを行うと,刑事罰が課されます。
2 ヨガの資格の現状
ヨガの資格でもっともポピュラーなのは,全米ヨガアライアンスでしょう。しかし,それ以外にも,アシュタンガヨガやシヴァナンダヨガのTT,誰も聞いたことのないマイナーなTTまで,色々な「資格」「免状」があります。
しかし,国が,「この試験に受かって資格がなければヨガを教えてはならない」と法律で制定しているわけではないので,何の資格も研修もなくヨガをいきなり教え始めても,「法的には」問題ありません。
また,体操であれバレエであれ太極拳であれ,教授行為に国家資格が要求されていないので,今後もヨガの国家資格が定立されることはないのでは,とわたしは予想しています。
3 じゃあ,資格は何の意味が?
単純に言って,「箔がつく」「生徒にアピールできる」というだけです。もちろん,資格取得の過程で教授能力もアップするでしょうが。
いずれにせよ,開業にヨガ資格は,「必須」ではなく,無資格で業務を行ったことそれ自体に対して警察や行政から怒られることはありません。