慰謝料ってどうやって決まるの?

季刊刑事弁護83号を買いました。

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私は福島の弁護士しか知りませんが。

地方の弁護士の仕事は,



刑事:民事=1:10


くらいのはずです。
つまり,民事事件がほとんど。

持ち込まれる事件のほとんどは民事(離婚とか借金とか賃貸借とか)。

たまに,国選弁護や私選で刑事事件が入ってくる,という感じです。


ですので,刑事事件向けの雑誌は,普段は買わないのですが。



この論文目当てに買いました。


「犯罪被害に対する慰謝料 裁判例の分析を中心として 性犯罪事案における慰謝料額/過失相殺」 安西二郎裁判官執筆。


刑事事件は,被害者がいる場合,同時に民事事件ともなります。
つまり,検察官に起訴されて加害者が懲役刑をくらう(刑事事件)だけでなく。

被害者が加害者を(民事で)訴えて,慰謝料などの損害賠償請求をする。

そういう面もあるわけですね。つまりは,覚せい剤使用みたいな被害者がいない類型の犯罪を除き,刑事事件の多くは同時に民事事件にもなるわけです。

したがって,犯罪があって,「損害賠償請求したい」「されるのかな」という相談が,弁護士に持ち込まれることになります。



ところが,ですね。

犯罪関係の慰謝料って,相場がそんなに固まってないんですね。

もちろん,事情が個別に違うということもありますが。

交通事故みたいに毎日かなりの件数が発生しているわけでもなく。

名誉毀損みたいに堂々と裁判になっている件数がある程度蓄積しているわけでもない。



ということで,


「住居侵入された場合の慰謝料って,いくらなの?」


とか聞かれても,資料が乏しいわけです。


今回,この論文は,性犯罪事案の慰謝料額が42例収集され,一覧表になっております。強姦事案で最低で50万,最高で2000万と開きは大きいですが,強姦1回の事案では,おおむね300~350万円が多く,後遺障害的なものが残ると後遺障害慰謝料的な意味合いのものを加算して1000万円を超えることもあるようですね。


有用な論文なので,今後も使い倒すだろうと思います。

まあ,性犯罪なんて,ないに越したことはないですが。

しかし,「強姦されて,後遺障害なし」ってありえるのだろうか・・・・・

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いわき:みぎは法律事務所 弁護士 戸川 瑛

 

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