代金を踏み倒すと?

「少額債権の管理保全回収の実務」という本を買いました. 司法書士さんと税理士さんが書かれた,100万円以下の債権回収についての本です。


弁護士は,基本的には少額の債権回収はしません。

というのも,弁護士費用となると,最低10万20万はいただくことになります。

それで10万円の債権回収を請け負うわけにもいかない。
ということで,弁護士であると,逆に少額の債権回収の経験は少ないわけです。


例外として,他の債権者への影響などから費用対効果を無視して依頼される方はいらっしゃいます。また,顧問先からの依頼であればそういった少額債権回収もやります。


そういった場合に備えて,勉強はしておこう,と。

この本は,不動産登記の読み方や支払督促,少額訴訟,貸倒れ損失の計上などについて記載されています。


この本を読んで,勉強になった点は以下のとおり。


①連帯保証人を(事後でも)積極的にとる
 不動産を担保にとるには登記がいりますので容易ではありませんが,連帯保証人をとるのは契約書一枚で済みます。本人が危ない場合,保証人要求は常に行なうべきですね。確かに。


②督促状の工夫
 筆者によれば,脅迫的な文言でも一般的な文言でも,督促状の効果は変わらないそうです。僕の経験上でも,そう思います。脅迫的な文言(支払わないと家財を差し押さえます,とか)だと,8割くらいの確率で滞納者から反発がくるので,僕も極力使いません。
 また,督促状というと内容証明郵便を思い浮かべますが,書留だとわざと不在で受け取らない可能性があるので,特定記録郵便も活用されているそうです。なるほどね。
 
 また,封筒も,A4が入る大きなやつで,茶色ではなく赤や黄色にすると,他の郵便と紛れることもない,と。

少額債権の回収も,色々と工夫されているんですね・・・・・・
∑(=゚ω゚=;)

あとは,交渉の記録を残すとか,回答の期限を設定するとか,他の交渉本でも触れられているような内容です。巻末に,病院や老人ホームなどの少額債権回収の実録が入っているのが面白かったです。
 確かに,病院の督促状はみたことありませんが,病院も大変なんだな・・・治療後にお金ないって言われても,どうしようもないし・・・・・・・
(ρ_;)


弁護士があまり関与しない世界の話は勉強になります。
この筆者の司法書士さんは,少額債権回収をたくさんやっていらっしゃるようです。
しかし,一体,司法書士費用はいくらなんだろう・・・・・・・・
10万20万の債権回収でペイするのだろうか・・・・・

HPをみても,司法書士費用は書いていないので。
少額債権回収を一括で請け負っているのかもしれません。
そうすると,結局,市民は自分で少額訴訟やるしかないのね。
本書でも,30万円以下は督促状の送付のみまでしかやらない債権回収指針を例示しています(つまり,訴訟までしない)が,実際そんなところでしょうね。


ということで,みなさん,少額の売掛金,貸金は,滞納されると大変ですよ,という話。

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